宮城県北部から岩手県南部に残る「鬼」の伝承を、考古学者・民俗学者、地元ガイドらの解説とともにたどる旅「鬼地巡礼」が2026年11月21日(土)~22日(日)の2日間、くりこま高原駅発着のツアーとして開催されます。
舞台となる東北には、鬼を封じ込めるために建てられたと伝わる寺院や、鬼の死骸が変化したとされる巨石、鬼の名がついた地名など、数多くの「鬼」の物語が残されています。
その背景をたどっていくと、古代東北に生き、朝廷から「蝦夷(エミシ)」と呼ばれた人々の歴史に行き当たります。
宮城県栗原市周辺は、古墳時代にはヤマトの古墳文化と北方の続縄文文化が接する境界域でした。その後、律令国家が北へ勢力を広げる中で、東北各地では衝突と融和が繰り返されていきます。
「鬼地巡礼」は、私たちがよく知らない“もう一方の先祖”である「蝦夷(エミシ)」を題材に「自分とは何者か」を問い直すための旅です。
東北に点在する「鬼地」を訪ねると、今でも「自分たちは蝦夷だ」と誇らしげに語る人がいる一方、そう呼ばれることを好まない人もいます。鬼を供養するために地域の人々が力を合わせて社殿を再建した観音堂もあれば、坂上田村麻呂への信仰を大切に守り続けている寺院もあります。
千年以上が経っても、土地やルーツに対する思いは形を変えながら残り続けている。その姿は、各地で小さな「鬼の火」が燻り続けているようにも見えます。
当日は、鬼の伝承が残る寺院や古墳、巨石などを巡り、民俗学者、考古学者、地元ガイドなど、それぞれ異なる立場から土地の歴史を話してもらいます。
さらに2日目の早朝にはラムサール条約への登録でも知られる伊豆沼を訪れ、冬を越すために飛来したマガンの飛び立ちを観察します。伊豆沼周辺は縄文時代から人々が暮らし、近年まで漁や淡水魚食の文化が続いてきた場所で、周辺には鬼の伝承も数多く残っています。
鬼の物語だけを切り取るのではなく、自然や人の営み、信仰にも目を向けながら、「鬼が生まれた風土を感じる」ことも、この旅の大きな魅力です。
私たち自身も、そして目の前にいる他者も、数え切れない祖先と、文化の折り重なりの上に今を生きています。「鬼地巡礼」を通してそれを実感し、背景を想像することは、相手を簡単に「鬼」にしないための、小さな力になるかもしれません。
東北に住む人、東北を離れて暮らす人、そして東北をまだよく知らない人にも。
日本のアナザーヒストリーをぜひ一緒に歩いていただければと思います。
開催日
2026年11月21日(土)~22日(日)/1泊2日
主な訪問地
大嶽山興福寺/遮那山長谷寺/鳥矢ケ崎古墳群/六日町通り商店街/伊豆沼/達谷窟毘沙門堂/磐神社/旧鬼死骸停留所・鬼石 ほか
旅行代金
お一人 40,000円(税込・2名1室)
※1名1室の場合 42,000円
募集定員
20名
集合・解散
くりこま高原駅
旅行商品の販売・予約受付・ツアー手配は、栗原市観光物産協会が行います。
ご予約・お申し込みはこちら
チラシのQRコードからもお申し込みいただけます。



